にんにくとは~食べる前に知っておきたい概要


にんにくは、学術的には「ネギ属の栽培種」に分類される植物です。

その成分構成は水分65%、炭水化物30%で大半を占めますが、残りの5%が重要で、ここに薬理作用の高い成分がいろいろと含まれているのです。


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にんにくは歴史のある食物で、紀元前4千年頃の古代エジプトでピラミッド建設の労働者たちに与えられて、彼らの過酷な労働を支えていた、という記録が残っていることはあまりに有名です。

その他にも古代ギリシャ・古代ローマ、インドや中国に至るまで、薬剤や兵士らの食材として親しまれてきたことが、世界各地に点在する歴史的文献からも明らかになっています。

とりわけ中国では、今日の漢方薬や点滴治療においても大いに活用されています。


私たちがスーパーで目にする比較的廉価なにんにくは、中国産の輸入品が多いことはご存知のとおりです。ちなみに外食で餃子やラーメンに使われているにんにくはほぼ全てが中国産であることも、知っておくとよいでしょう。


ただし、にんにくの薬理効果・有効成分に着目した研究がはじまったのは、19世紀なかば、近代に入ってからでした。


本格的な科学的検証は、1936年に日本の小湊博士が疲労回復に有効な成分「スコルジニン」を発見したことに始まります。

現在では、薬効成分としてほぼ解明されたものもありますが、いまだに研究途上の効能も少なくなく、神秘的な食物であることは現在も変わりはありません。


にんにくが日本にはじめて入ってきた時期は、諸説があってはっきりしませんが、紀元4世紀頃であろうとも8世紀頃(奈良時代)とも言われています。

全国に広く食材として出回るようになったのは、明治時代に入ってからです。


国内の産地として有名なのはなんといっても青森県で、全国の7~8割を占めます。

中でも「にんにく生産が日本一の町」として有名なのは同県の田子町で、中国産に比べ白くて大ぶりな「ホワイト」と呼ばれる高級品種が有名です。


中国からの輸入品と、国内産(主に青森産)のにんにくの違いは、分球数(1つあたりの片数)で見分けます。

青森産は1つのにんにくの中に大きな1片が6粒入っていますが、中国産は1片が細かく分かれています。スーパーなどで手にとってみると、一目で見分けることができるでしょう。

輸入品に比べると、一般にアリシンの含有量は国内産のほうが優るので、できれば国産品を愛用したいものですね。

なおスーパーで手に入るにんにくは、生ではありません。

味や香りをより良くするため、収穫後の一定期間に水分を飛ばして乾燥させてあります。


それではにんにくの持つ多彩な薬効成分を、調理次第で変わる、にんにくの効能 から具体的にひとつづつ見ていきましょう。


次の記事は「調理次第で変わる、にんにくの効能」です。


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