調理次第で変わる、にんにくの効能


一般に知られていないことですが、「にんにくはどんな風に食べても、得られる効能や効果が同じ」というわけではないのです。

調理の仕方ひとつで得られる薬効成分が変化することが、比較的最近の研究によって明らかになっています。


具体的に言うとまず着目すべきは、強い臭いのもととなる「アリシン」です。この「アリシン」こそが、にんにくの様々な効能・効力の源となる成分です。

『アリシンが多く含まれるにんにくこそ、よいにんにく』と言う研究者もいるほどです。


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にんにくには、これと似た名の「アリイン」という含硫アミノ酸が多く含まれています。

「アリイン」は無臭ですが、切ったりすりおろしたりすることによってその細胞が壊れ、酵素「アリナーゼ」によって分解されて「アリシン」に変わります。


「アリイン」が「アリシン」に変化することによって、にんにくが秘めていたさまざまな薬効が姿を現すことは、ぜひ覚えておきたいものです。

この「アリシン」は、成分としてはとても不安定な構造をしており、すぐに壊れてしまったり、あるいは他の成分と結びついてかたちを変えたがります。

切ったりしたあとのあの強烈な臭いも時間が経つにつれて弱まっていきますが、これは不安定な性質のアリシンが急速に破壊されてしまったためです。


臭わなくなっていいじゃない…とお思いかもしれませんが、アリシンが持っていたもろもろの薬効も同時に失われてしまっているわけです。

もっとも、アリシンの効能を維持する調理法はすでに発見されているので、特定の薬効に注目して摂取したい場合は、調理の仕方や方法に気をつけて行えばよいことになります。


次のコラム 「アリシン」の持つ、殺菌作用と抗酸化作用 では「アリシン」のさまざまな効能を、具体的にみていきます。


次の記事は「「アリシン」の持つ、殺菌作用と抗酸化作用」です。

ひとつ前の記事は「にんにくとは~食べる前に知っておきたい概要」です。


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